エンジェルライフ ~園長日記~
エンジェルライフ
2010年4月

前へ前へ・・・

満開の桜に迎えられ、ピカピカの制服に身をつつみ、少し緊張気味の子どもたち。入園面接から制服注文、一日入園と、何回かお顔を合わせてきた新入園の子どもたちとご両親にお会いして、改めて「おめでとうございます。」その中で、ひよこ組(満三歳児クラス)出身の子は、もうすっかり慣れている?・・・と思いきや、いえいえ「いつもと違うぞ・・・?」と雰囲気を感じている様子。今までより広いお部屋、大勢の友だち、新しい先生・・・戸惑いながらも、「やっぱりここは、いつもの幼稚園だ!」と確かめるように、大きな声で「おはようございます!」
進級したお兄さんお姉さんたちは、先生誰かな?とドキドキしながらお部屋へ・・・。新しいクラスの名前をはっきり言って、一目散に走っていく後ろ姿の頼もしいこと。

園長からのメッセージ

ご入園・ご進級おめでとうございます。
新しい出発は、楽しみでもあり不安でもあります。子どもたちの、少しはにかんだ笑顔にその気持ちが読み取れます。年度末には、「ずいぶん成長したな」と親を安心させてくれたはずの子も、進級したら、また甘えん坊になって、後戻り?と思わせることもあるでしょう。それもそのはず、新しい学年では、また初心者マークなのです。でも大丈夫、子どもの順応力と吸収力は、大人の想像をはるかに超えるものです。
新入園の子どもたちの中には、涙の登園の子もいます。早くも「幼稚園行かない!」「制服着ない!」と親を困らせる様子・・・ここで大人が勘違いしてはいけないのは、「幼稚園がきらい」なのではなく、「幼稚園がどういう所か、まだわからないから不安」なのだということです。誰でも、未知の世界へ飛び込むことは不安なものです。ですから大人は、「大丈夫だよ」と伝えてあげましょう。大泣きしても、実は周囲の様子をよく見ています。誰がいたか、どんなおもちゃがあったか、先生が何て言ったか・・・その小さな目に、心に、しっかりとやきつけているのです。その、ひとコマひとコマを思い図って「良かったね」と声をかけてあげましょう。すると子どもは、安心して前へ前へと進んでいくようになります。そして、いつしか涙は消え、お友だちの靴をはかせてあげる姿が見えたりするのです。子どもはいつも、前へ前へと進もうとしています・・・

エンジェルライフ

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