エンジェルライフ ~園長日記~
エンジェルライフ
2009年5月

「待つこと」の生み出すもの

年長さん・・・4月の頃、「大丈夫かしら?」とお家の人をハラハラさせていた彼らの変身ぶりは・・・今までは半分眠そうな目をしてギリギリの時間に登園してきたA君は、最近30分早く来て、サッと着替えを済ませ、1番に年少さんのお部屋へ。「先生、来たよ!」登園してくる年少さんを出迎え、したくを手伝い、「先生!こっちもやってくるから!」と隣のひよこ組(満三歳児クラス)のお部屋へ・・・また女の子のお手伝いをしにきたBちゃんとCちゃんは、ちょっとおてんばな子に手こずっている様子。「ダメだよ!今は登っちゃダメ、降りてきて!」と、ジャングルジムに登ってしまった年少さんに言い聞かせ、見守る二人。
年中さん・・・進級して新しいクラスにもだいぶ慣れたところで、だんだんいつもの自分を出してきました。気持ちを伝えるのに、言葉よりも先に手が出てしまうことも・・・その一方、お友達が一生懸命話そうとしている時、最後までじっくりと聞いてあげているD君の姿に担任の先生は心温まる思いでした。
年少さん・・・お天気の良い日は外遊び。思い切り遊ぶと気持ちも発散できて、その後の部屋での活動も落ち着きます。年長さんのお兄さんお姉さんと一緒に園内探検にも行きました。年長さんが大きく見えて泣いてしまった子もいたけれど、優しく何でも教えてくれたので安心しました。

園長からのメッセージ

スピード化の時代、私たちは「待つこと」の大切さをもう一度見直したいと思います。冬の間眠っているかのように見える木々も、十分に栄養を蓄えて待ちます。そしてその時期が来た時に、柔らかで瑞々しい緑の新芽をつけ、いのちの躍動を感じさせます。子どもたちの日々の成長も、時には立ち止まって自分に注がれる愛情を確かめながら、次の一歩を踏み出すことの繰り返しです。 子どもたちの好奇心、探究心は、ご家族の方が見守ってくれるという安心感があってこそ、十分に発揮できるからです。だから、大人から見て「なかなか思うように動かない」「ぐずぐずしている」ように見えて歯がゆくても、それは子どもが何かを感じ、エネルギーを蓄えている時期かもしれません。それがあってこそ、次に動いた時にはびっくりするような成長を見せてくれることがあります。大人は子どもたちの心の動きをじっくりと待ち、子どもが新しい世界を少しずつ広げながら、ぐんと伸びていくのを見守り、支えていきましょう。

エンジェルライフ

コメントは受け付けていません。