エンジェルライフ ~園長日記~
エンジェルライフ
2010年11月

きみは大切

幼稚園の隣りには教会があります。毎月1回子どもたち全員でここに集まって、歌を歌ったりお祈りをします。そして1年の中でも11月は特別な月、「子どもの祝い」という儀式があります。ひとりひとりが目を閉じて、両手を合わせ、神妙な面持ちで順に前に進み出ます。神父様の大きな手が子どもの頭の上に置かれ、お祈りの言葉が唱えられます。そしてゆっくりと静かにお辞儀をして自分の席に戻ります。静寂の中、何となくホッとした表情の子どもたちは何を感じているのでしょうか?

園長からのメッセージ

日本では昔から、11月15日に七五三のお祝いが行われます。両親が、生まれてきた子どもを連れて神社に詣でて子どもの成長を感謝し、更に健やかな成長を祈る行事です。キリスト教においても、子どもたちは「神様から与えられたいのち」として大切にされています。イエス・キリストは、ご自分のもとに子どもを連れてくる親の心を大切にされ、喜んで親子共々祝福してくださいます。この「祝福」の意味が、七五三の精神と共通するものがあるため、教会ではこの時期に「子どもの祝い」の儀式を行います。 七五三のように晴れ着を着たり、千歳飴をいただいたりはしませんが、この儀式で子どもたちは、ひとりひとりが特別に大切にされていることを感じるでしょう。頭に置かれた神父様の手を通して、温かさを感じ安心するのだと思います。この実感は、小さな心に大きな礎となることを確信しています。そして、ささやかなプレゼントはチューリップの球根。花言葉「大きい愛」のように、子どもの心が育つことを願っています。

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